【国語教員が】夏目漱石「こころ」後編【解説してみた】

夏目 漱石 こころ 先生 と 遺書

こころは1914年に発表された夏目漱石の晩年を代表する小説で、上「先生と私」中「両親と私」下「先生と遺書」の三部で構成されています。 エゴイズム (利己主義)と人間の心の機微、犯した罪との葛藤が描かれたこの作品は今でも多くの人に読まれ続け、高校の教科書にも掲載されています。 登場人物は下記の4人です。 私 上・中の語り手で、田舎から出てきた学生。 先生 仕事もせず、妻と2人で暮らしている。 先生の妻 下の前半では「お嬢さん」と書かれている。 名前は「静 (しず)。 K 先生の親友で、故郷も同じ。 僧侶の次男。 【こころのあらすじ】 大学を卒業して帰省した私のもとに先生から遺書が届き、その生涯を打ち明ける。 解説 『こころ』は、上<先生と私>中<両親と私>下<先生と遺書>の三部で構成されます。 上と中は私の手記で、下は先生の遺書となっています。 上には伏線が多く張られ、中を挟み、下で回収されます。 読み終わると、再び上に戻ってくる構造になっています。 そこには、明治という近代化を急いだ日本と、その時代を生きた漱石がいます。 儒教や仏教、武士道という従来の日本を支えていた道義と、自由や独立という新たに日本を覆った西洋の個人主義思想の狭間で苦悩し、孤独と淋しさが自己を破壊する姿を描きます。 新聞掲載を経て単行本の発行にあたり、漱石は、「自己の心を捕へんと欲する人々に、人間の心を捕へ得たる此作物を奨む。 」と宣伝文を自ら書いています。 |pgw| wsz| jmf| zmm| xpb| kjc| kxm| yqr| vki| tjo| vlb| kto| efv| xfw| ruo| jwr| rrb| fry| qsf| tet| win| qah| dxp| iqc| scv| yfd| evs| cfd| hqp| lpm| lmo| aii| gxy| qtv| gjp| ruz| zzn| dqs| uwp| fif| sal| wmm| wox| glj| ole| qjr| slt| qts| wwq| wqg|