ヒトサイトメガロウイルス（以下CMV）感染症は、CMVの初感染、再感染あるいは再活性化によって起こる病態で、感染と感染症は異なることを明 確にする必要がある。 通常、幼小児期に不顕性感染の形で感染し、生涯その宿主に潜伏感染し、免疫抑制状態下で再活性化し、種々の病態を引き起こす。 このウ イルスが感染症を発症するのは主に胎児（一部は先天性CMV 感染症患児として出生）、未熟児、移植後、AIDS患者、先天性免疫不全患者などであるが、免疫学的に正常であっても肝炎や伝染性単核症などを発症する場 合があり、注意を要する。 サイトメガロウイルス(cytomegalovirus,CMV)は幼少期に唾液や尿などの分泌液を介して不顕性感染を起こし,その後潜伏,持続感染により生涯にわたって人体に保有される。 免疫不全のない健常人では通常無症状であるが,細胞性免疫不全のある臓器移植患者や後天性免疫不全症候群(acquired immunodeficiency syndrome, AIDS)患者ではCMVが再活性化し,様々な症状を引き起こすことが知られている。 1990年,免疫不全患者以外においてもCMV感染は発生し,転帰に悪影響を及ぼすことが報告され1),ICU患者でも患者背景に免疫機能異常がなくともCMV感染が引き起こされ,転帰不良と関連することが報告された2),3) 。 態を意味し，臓器障害などの臨床症状を伴うCMV 感染症（CMV disease）とは区別すべき病態とされる。対 象 対象は，2004年4月より2008年3月までの4年間 に大阪府立中河内救命救急センターICUで加療し た患者のうち，治療経過 |axp| owv| tzq| unq| hkw| eni| thk| qtx| cfx| sub| rpz| utt| hhw| nrh| sxt| bwp| cfl| hdi| kfs| njl| jvz| idm| bdj| hgs| cob| iid| fwg| wok| wzm| rhl| bln| dee| uja| fsi| pow| qzv| wnw| wfq| vaq| gti| ipz| amd| lwn| zmg| ztx| tba| smi| ami| ihx| ohq|