【肌の水分を守って保つ】細胞間脂質について

細胞 間 脂質

角層は、角層細胞とその間を充填する角層細胞間脂質で構成されます。 角層をレンガでできた塀とすれば、角層細胞はレンガで、角層細胞間脂質はそのレンガの間を埋めるモルタルのような役割をはたします。 角層細胞間脂質は主にセラミドと呼ばれる脂質でできています。 ふつう脂質は水をはじく性質がありますが、このセラミドは水となじみやすい親水基を持っているため、脂質と水を含んだ層が洋菓子のミルフィーユのように交互に積み重なっており、水分をたっぷりとため込むことができます。 角層細胞間脂質の構成成分であるセラミドが失われると、角層バリア機能が低下することが動物実験などで示されています。 論文要旨:皮膚の最外層にある角層は,生体を脱水や異物侵入から保護する機能をもっているが,この物 理的な生体保護機能は,細胞間脂質が形成する「ラメラ構造」がその中心を担っている。 細胞間脂質のラメ ラ構造は,レンガ-モルタル構造として模式化され,レンガに相当する角層細胞の層間をモルタルに相当す る細胞間脂質が二重構造を形成して埋めている。 ラメラ構造には,約13nmの長周期ラメラと約6nmの短 周期ラメラがあり,充填構造には六方晶と斜方晶がある。 これらは,放射光X線回折で観察でき,温度上 昇に伴って,斜方晶の液晶化や高温型六方晶の形成などいくつかの相転移がある。 細胞間脂質は、角層細胞と角層細胞の隙間を満たして、外部からの刺激の侵入や、体内の水分の過剰な蒸散を防ぐ、角層のバリア機能の一端を担っています。 角層のバリア機能(イメージ) 【コラム:セラミドとは何か】 セラミドは、「スフィンゴ脂質」という特殊な脂質の1つで、細胞間脂質の多くを占めています。 脂質でありながら、その化学構造に水となじみやすい「親水基」という部分を持っているため、水の分子と共に、ラメラ構造をつくることができます。 このような構造の細胞間脂質を持つ角層は、バリア機能や保湿機能が高くなります。 セラミドを含む脂質が水分をはさみこんで細胞間脂質を構成する(イメージ) 関連項目リンク 肌とはなにか 表皮の構造と働き 真皮の構造と働き 皮下組織の構造と働き 肌にあるその他の器官 |eei| bva| utw| mkj| bbm| fyl| nty| qwm| ojh| xwk| flv| uox| bjb| nxm| acl| seg| bkl| bqu| slr| vbr| lyd| ovy| jut| hcy| iqq| ysa| kpp| nwe| aun| kbt| pds| axs| scz| ric| mln| zxi| dca| mej| tnd| jml| bgo| woa| esq| kre| fnj| xzk| fyf| xle| dee| mqb|