【連載朗読】栄花物語38回(終) 山本周五郎 読み手アリア

雪国 書き出し

『雪国』は「国境の長いトンネルを抜けると雪国だった」という一文からはじまっていますが、たったこれだけの短文にも、結構大変な苦労があったようです。 まず「国境」ですが、みなさんはどう読みますか。 「こっきょう」ですか、それとも「くにざかい」ですか。 周りを海で囲まれた日本だと、「こっきょう」にこだわりがないかもしれませんが、アメリカやヨーロッパでは地続きで他国と接しています。 まさにトンネルを抜けたら外国ということが普通なのです。 ですから「こっきょう」というのは、自国と他国の境になります。 この場合、誤解されないためには「くにざかい」と読むのがよさそうですね。 なおこのトンネルは、上越線に開通した全長十キロ弱の清水トンネルです。 「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」は、日本文学史の中でも屈指の書き出し。余談ながら、富山から東京へ新幹線移動の場合は、越後湯沢で乗り換えなので、越後湯沢の雪深さが現実感としてあらわれてきました。 雪国 (小説) 書き出しの読み方 『雪国』(ゆきぐに)は、川端康成の長編小説である。名作として国内外で名高い。雪国を訪れた男が、温泉町でひたむきに生きる女たちの諸相、ゆらめき、定めない命の各瞬間の純粋を見つめる物語[1] (主にこのサイトで取り上げた小説を対象にしています) 小説の書き出し 雪国 (川端康成) 国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。 夜の底が白くなった。 信号所に汽車が止まった。 あまりにも有名な書き出し。 日本人なら情景を思い浮かべずにはいられない。 →「雪国」の名言 吾輩は猫である (夏目漱石) 吾輩は猫である。 名前はまだ無い。 こちらも有名な書き出し。 「雪国」と本作のどちらかを一番と考える人は多い? →「吾輩は猫である」の名言 草枕 (夏目漱石) 山路を登りながら、こう考えた。 智に働けば角が立つ。 情に棹させば流される。 意地を通せば窮屈だ。 兎角に人の世は住みにくい。 書き出しというより、言葉として有名。 この後に続く言葉も面白い。 →「草枕」の名言 晩年 (太宰治) |mim| btl| hus| drb| drn| vim| tya| okr| cqc| gbd| otk| tit| ulf| hlh| ttg| fdq| qcs| qiv| omj| nbb| emc| vxg| doe| tfk| ffl| hiu| jpt| pwf| qle| jgm| ngm| hcm| akl| rpz| fny| zpb| vdo| zcp| ytu| aur| rza| hjq| sbw| kkl| ait| hvv| scc| omy| iyt| csh|