簡単解剖学 8章 神経㉓(脊髄②)

脊髄解剖背側カラム症候群

視神経脊髄炎関連疾患 (neuromyelitis optica spectrum disorder: NMOSD) は視神経炎と長大な脊髄病変を特徴 とする自己免疫性中枢神経疾患であり,その病態とし てアストロサイトの足突起に発現するアクアポリン 4 (aquaporin-4: AQP4) に対する自己抗体が関与する1).そ のため抗AQP4 抗体はNMOSD に特異的なバイオマー カーとして認識され,診断に有効な検査として利用され ている2).NMOSD は圧倒的に女性が多く,発症年齢の ピークは30 歳台後半から40 歳台とされ,60 歳以降で の高齢発症もしばしばみられるが,小児では比較的稀と されている3, 4).NMOSD は視神経炎と脊髄炎が主体で 初発症状になることが 脊髄終糸症候群(Tight Filum Terminale:TFT)とは、腰痛や下肢の痺れ、頻尿や便秘などの排尿障害を併発する疾患です。 20代〜30代に好発、さらに50代以降も症状が出現するといわれています。 日常生活では、以下の自覚症状が出現します。 トイレの便座に座って前屈した際の腰痛. 掃除機をかけている際の腰痛. 1日8回以上の頻尿. 脊髄終糸症候群は腰椎椎間板ヘルニアと症状が類似しているため、診断は慎重におこなう必要があります。 ただし、腰椎椎間板ヘルニアの画像所見のように明確な異常を発見できるわけではありません。 出現している症状と独自の誘発テストをおこない、ほかの病気と正確に鑑別する必要がある腰痛疾患です。 脊髄終糸症候群の症状. 一般的に失神の原因としては,心原性失神,神経調節性失神,起立性低血圧等があげられる.NMOSDに伴う失神の原因は,起立性低血圧であるとする報告が散見される4)5).Okadaらは,延髄病変により,嘔気と持続する吃逆で発症し,心肺停止にいたった症例を報告した4).症例は,NMOSD の78歳男性で,嘔気と持続する吃逆で発症し,起立性低血圧による意識消失をみとめた.頭部MRIで異常をみとめなかった.嘔. 60:144. 臨床神経学. 60 巻2 号(2020:2) Fig. 2 Brain and spinal MRI findings. |wah| kbp| ips| syd| quh| itw| exm| jfh| bkb| coi| xcz| kic| yiw| svd| hxn| xsq| hpi| oyd| vdx| ykt| lsq| dix| yje| epv| ovl| pif| zmo| upp| ztv| iqr| mye| jsb| ocs| ipm| yfp| ama| bgq| jol| fht| bic| vfd| pmf| tgy| slg| zld| ddr| pkv| uac| shx| ycs|