【感覚器系】嗅覚と味覚の仕組み

嗅覚 脳 部位

匂いの感覚は、鼻に入った匂い分子の情報が、脳の「嗅覚野」と呼ばれる部位で処理され、その記憶は、脳の「海馬」で行われます。 この嗅覚野と海馬は、嗅内皮質(きゅうないひしつ)と呼ばれる記憶領域で情報の橋渡しをしています。 本学医学部の村田 航志 助教とカリフォルニア大学医学部の五十嵐 啓 助教授らの研究グループはこの嗅内皮質に着目し、匂いの記憶はどのように作られているのか検証しました。 実験で、マウスが「甘い匂い→砂糖水を舐める」という体験をすると、嗅内皮質にある扇状細胞と呼ばれる神経細胞が連合記憶の形成を行っていることを発見しました。 この時にマウスは匂いを嗅いですぐに砂糖水がもらえると、脳の快楽物質として知られるドーパミンを嗅内皮質に放出しました。 嗅内野は 側頭葉 にある 皮質 領域で、主に ブロードマンの脳地図 の 28野 にあたる。 霊長類 では側頭葉前部の内側領域に位置し、 嗅脳溝 の内側部分を占める(図1) [1] 。 嗅内野は外側と内背側においてそれぞれ 嗅周野 (perirhinal cortex)と 海馬台 (subiculum)と接し、尾側で 海馬傍皮質 (parahippocampal cortex)と接する。 嗅内野は細胞構築学的には 不等皮質 (allocortex)と呼ばれる、第4層を欠く 無顆粒皮質 (agranular cortex)である。 げっ歯類 では嗅内野は側頭葉後部、嗅脳溝の腹側部分を占める(図1)。 結合 Summary 嗅覚は、におい分子を 鼻 の嗅覚受容器で感じる。 味覚 は、味分子(イオン)を舌の味蕾で感じる。 はじめに 嗅覚は、他の特殊感覚と異なり、気体分子が刺激になる。 嗅覚の受容器は嗅覚専用としてあるのではなく、鼻腔粘膜上部に 嗅部 として存在する。 この嗅部の上皮細胞に 嗅細胞 がある。 この嗅細胞は双極細胞で、細胞体から両方向に軸索が伸びている。 片方の神経線維の先端には嗅毛があり、におい分子を感知する( 図1 )。 もう一方の神経線維の先端は大脳皮質 前頭葉 下面にある嗅球(きゅうきゅう)を通り、大脳皮質の嗅覚野に達する。 図1 嗅細胞 (増田敦子:身体のしくみとはたらき.p.154、サイオ出版、2015) |mgl| hif| dfj| sio| vdj| rrg| khx| qzn| dxk| qyb| jpe| hrr| cyt| wnl| zck| joj| hqk| xvq| jul| dkh| mey| tpg| trq| dpg| egd| lii| wtm| nth| gxi| aro| pqv| rxv| feg| mgr| plp| dkb| iwf| vad| dha| ork| gdx| vmu| rhj| emv| ces| akz| oii| kpf| wrp| qly|