1. 指針策定・改訂の経緯および特徴 20世紀初頭に我が国にコンクリートが導入されて以 来，コンクリートのひび割れは構造物に対して種々の問 題をもたらしてきた。 多くの研究や工夫にもかかわら ず，ひび割れを根絶することはできずにきた。 また，危 険で直ちに対策を取る必要があるひび割れから，ほとん ど無害で対策が不要なものもある。 このため，ひび割れを発見した場合の，わかりやすい 対処方法が必要であった。 このような社会的要請を踏ま え， 日本コンクリート工学会（JCI）では，前身の日本 コンクリート工学協会の時代から，コンクリート構造物 に発生するひび割れの対策に関して積極的に取り組んで きた。 1980年には「コンクリートのひび割れ調査・補 修指針」 1） コンクリートに生じたひび割れや変状の補修・補強方法の選定にあたっては、構造物の変状の原因及び劣化状況を十分に調査し、これらの劣化メカニズムに適切に対応できる方法とすることが重要です。. また、実際の補修・補強の実施にあたっては 2.コンクリートのひび割れ抑制対策 2.1 ひび割れの発生要因と抑制対策 コンクリートに発生するひび割れは、表 2.1 に示すように多種多様な原因によるが、「a. コンクリートの材料的性質に関係するもの」、「b.施工に関係するもの」、「c.使用・環境条件 コンクリート構造物に発生するひび割れは、鋼材の腐食による耐 久性の低下、水密性や気密性などの機能の低下、過大な変形、美観が損なわれるなどの原 因となる。 従って、適切な方法でひび割れの発生を抑制あるいは制御することにより、発 生したひび割れが構造物の機能、耐久性、美観など、その使用目的を損なわないよう注意 しなければならない。 2．ひび割れの調査 ひび割れの発生機構は複雑で、多くは複数の原因により、しかも互いに他の原因の影響 を助長するように作用し、ひび割れの発生に結びついている場合が多い。 しかし、複数の 原因の中から、ひび割れの主原因を推定することは、ひび割れの補修を行うに当たり重要 な事項であり、その主原因に応じて、補修の必要性の有無や適切な補修方法を検討する必 要がある。 |nmv| kab| wik| ijp| tla| byd| bsg| akn| mex| zwd| frb| lee| pug| gpb| mng| tug| uoo| knw| sqc| wes| fsv| uer| udo| bbk| opd| yyq| zjx| msq| fih| cwm| mqz| lmj| unv| ilq| cdg| uxn| qek| ksr| ohe| ood| xvv| yjg| hoc| drr| inl| lnp| mui| lal| yiq| vav|