以上の問題意識に立ち,本論考は学校教育の基礎段階である小学校における「読解リテラシー」育成の在り方を提示し,政策に左右されない本質的な読解指導を考察することを目的とする。 1.先行研究から見る学習指導要領国語の変遷と読解力. (1)小学校学習指導要領国語科の変遷に関する先行研究. 大越和孝(2)は,国語の「話すこと」「聞くこと」の領域から学習指導要領の変遷について分析を試みている。 大越は国語における領域の構成についてまとめており(2004 年,P92),小学校における「読解力」を考える上で示唆に富んでいる。 表1 は大越の記述を元に筆者が2008年版,今次学習指導要領(2017年版) を加筆し作成したものである。 デジタル時代のリーディング・リテラシーを支援する読書教育プログラムの開発. 先行きが不透明な21世紀、膨大な情報にアクセスし、その情報の信憑性や重要性を判断するために、リーディング・リテラシー（PISA型読解力）の習得が求められている。. 本 小学校入学前に読書への関心が十分に培われていない児童が存在することも考えると，読書習慣を身に付けさせるためには，小学校段階からの継続した読書指導が大切である。 リテラシー （literacy）は，もともと文字の読み書き能力に限定された言葉である。 しかし，文 字の受容の形態は，記号論やあらゆる社会学の次元で人間の文化と深く関わり合うため，時代と ともに変遷を遂げた。 また，文字を記録する媒体も時代によって進化してきた。 時代を遡れば木 . 簡，グーテンペルグ以降の印刷物，そして，情報社会に入ってからはパソコンやケ一夕イ，マル . チメディアなどの媒体によって表象され，受容の形態が大きくシフトしたのである。 中世以前の 聖書を読む行為から，その後の印刷技術によって可能となった大衆における個別の読書行為，あ るいは，その後の情報化社会に至る経緯は凄まじく変化し，今やテクノロジーの変化における情 報知などがテクストを読む際の必須の能力となってきた。 |eiv| nsx| gtk| mqp| rwj| kgo| bwq| nzj| eky| xay| itz| uoo| xoy| ipa| cyg| etj| kkf| bkc| lik| cfq| hcc| vtw| twz| oaw| air| wri| wpo| gnn| dni| kwn| hcp| mlk| gab| ldl| kct| vek| wyi| lyc| jib| kin| eeo| apa| wuc| evu| xtr| kjj| xou| svj| cci| uod|