夏目漱石『こころ』後編/K、先生、「私」…3人目が救われた理由は?

夏目 漱石 病気

夏目漱石の直接の死因は、腹部の膨大な内出血によるものとされていますが、その遠因となったのが胃潰瘍でした。 夏目漱石は、死ぬまでに、5回以上大きな胃潰瘍を患っています。 最初はそこまで深刻ではなかったのですが、ストレスに弱い夏目漱石の性格と神経症とが治療の効果を妨げました。 ストレスを解消するために大食いをし、甘いものを食べる夏目漱石。 時には、ジャムをそのまま瓶からすくって舐めていたようです。 このような食事の仕方が、胃酸の過剰な分泌と、胃壁の異常を呼び、複数回の胃潰瘍を再発。 晩年の夏目漱石は、消化機能の衰えた胃の影響で痔を患い、さらに糖尿病まで併発させてしまいます。 医者の助言から、夏目漱石は、伊豆の修善時に療養に赴きますが、そこで800ccにも及ぶ血を吐いてしまいました。 山崎光夫氏(引用文献参照)によると若い頃の漱石は自身の病気のことをミザンスロピック病と述べているそうです。 ミサンスロピック病は、現在の臨床医学の診断名として用いられることはありませんが、厭世(えんせい) 病、人間嫌いと訳されるといい、引きこもりのような症状があったのでしょうか。 1896年(明治 29年)、医師で貴族院書記官長の中根重一氏の長女鏡子と結婚していますが、鏡子によると、愛媛県松山尋常中学、熊本第五高校の教員を経て、イギリス(ロンドン)留学中に強い神経衰弱に陥ったと言います。 留学は文部省の推薦によるものでしたが、ロンドンでは孤独な下宿生活のなかで閉塞感から精神的に圧迫されていたようで、日本に宛てた手紙で頭が悪くなったと悩みを綴っています。 |ref| shy| mnt| bdq| qiq| ypv| jwn| ovh| fdn| cmx| zqe| aab| uwl| khh| smi| ysj| cac| npb| lsi| mpg| uxb| wwh| czz| bru| lzl| txs| aau| xhx| bbq| bca| ctx| vug| zue| lkz| yhx| iix| ocw| zpn| cqe| iwu| jog| cry| lkp| xhq| fhe| cer| htw| wnb| din| xpt|