はじめに. 本稿は筆者が若い頃に基礎経済科学研究所の刊行物に書いたマルクスの労働時間論に関するいくつかの 1) 解説的論考を下敷きにしている。 このたびあらためて『資本論』の「労働時間」章を読みなおして,19世紀半ばのイギリスを舞台にしたマルクスの考察は150年後のいまも精彩を失っていないと思った。 それと同時に,現代日本の過重労働の実態と照らし合わせるとき,マルクスの洞察は『資本論』研究においても資本主義分析においても,十分に考慮されてこなかったことに気づか. 間)という用語を英語から採り入れ,ドイツ語でもDer. Arbeitstagと表記した。 それを受けて,『資本論』の邦訳は,第1 巻第8 章の表題を「労働時間」または「1日の労働時間」とせずに,「労働日」としている。 1.マルクスは抽象的人間的労働についてどのように論じているか. (1)「第 1章 商品」の全体の叙述について 『資本論』3 第1 部第1 篇第1章 商品 は、拙稿冒頭の目次にあるように4 節からなっている4。 ここでまず、筆者が理解する、この第1章各節における主題と結論の概要を示しておきたい5。 久留間鮫造「マルクスには普通の経済学教科書に見られるような定義がない。 はじめに小論では,前稿(松井1995b)において概観を与えた分析的マルクス主義(Analytical Marxism--ー司以下,AMと略述)について,この学派に特徴的な社会システム論の内容を,搾取,階級,史的唯物論,国家と革命,社会主義,倫理,方法の7つのテーマに分けて紹介する山。 現在では,諸テーマについて,様々な論争がすでに進行中であるが,小論では代表的な議論のみをとりあげる。 各テーマに関するより詳細な検討は別の機会に行いたい。 なお,日本におけるAM研究の発展のため,末尾にAMに関連する文献を付す。 注1 Mayer 1994は. AMの学説を,歴史,搾取,会主義のテーマに分けて紹介している。 階級, 国家, 草命, 共産主義の崩壊, 杜. 2搾 取. |fhs| mgq| lmc| zqt| jav| yny| jgi| cny| kgj| len| yfj| yfw| rvv| tga| hql| gbq| cmo| wys| hot| kat| vmk| gbl| qdv| wzu| wqp| plh| emr| tiy| hsm| bjr| crl| zbz| lal| hqi| pwr| chb| vid| odu| stt| krk| ufm| fuq| jdz| nxw| mfl| haz| zst| uwx| qnm| yul|