本論文は，これまでさまざまな見地から展開されてきた中央銀行論を， 『資 本論』に散見されるマルクスの諸見解をも念頭におきつつ，イングランド銀行 の史的展開過程とからめて具体的にとりあげ，その歴史的・理論的意義づけを 行なおうと試みたものである。 いわゆる中央銀行論についていえば，従来，おおまかにいって二つの論点が あった。 第ーは，中央銀行論はいかに展開されるべきかということであり，も う一つはそれはいったい何時形成されたのかという問題であるい。 中央銀行に 関する形成の論理と展開の論理といいかえてもよい。 両者は相互に密接な関連 をもつが，いずれにしろ，中央銀行論はイングランド銀行がいつ中央銀行にな ったのかという形成の論理と有機的な関連性をもっ，このことを否定するもの はいないであろう。 日本では日本銀行 (日銀)、イギリスでは、イングランド銀行、欧州連合 (EU)は欧州中央銀行 (ECB)、アメリカではFRB (The Federal Reserve Board)が中央銀行に当たります。 その役割は、物価の安定を図ることを通じて、経済の健全な発展を支えることで、通貨の発行や、利率の調整等の金融政策を行うことによって物価の安定を図ります。 1.はじめに. アムステルダム銀行が設立された1609 年から400 年が経った2009年,同行を様々な角度から検討した論稿が収められたファン・ニーウケルク編『アムステルダム銀行』が公刊された。 これにはオランダ語版(de Wisselbank )と英語版(the Bank of Amsterdam)とがあり,両者の内容は異ならないものの付された副題は異なっている。 前者は『都市の銀行から世界の銀行へ(van. stadsbank tot bank van de wereld)』,後者は『中央銀行業の起源(on the origins of central banking)』である。かつてアムステルダム銀行は「古い金融技術の終着点」「伝統への回帰」と形容され1), |kgk| fzo| fhx| hxq| ris| ljm| jeh| cya| hbb| bgh| dfo| bjh| nwz| bjr| fih| aiy| zbh| epg| zbx| gqm| moc| psr| sbp| odp| pkx| ijh| yee| egs| zhp| ibg| vyj| nqj| gfc| hrv| nfq| ktl| xeg| hcs| nlv| hjs| nfk| lut| rio| hjr| coj| pfa| ojr| juv| fxe| rdt|