免疫染色標本画像解析

クリプトスポリジウムトリクローム染色分析

クリプトスポリジウム症は、クリプトスポリジウム属原虫(Cryptosporidium spp.)のオーシスト(接合子のう又はのう胞体)※1 を経口摂取することによりかかる感染症です1)。 (1) 原因微生物の概要 . クリプトスポリジウム属原虫は、ヒトや動物(宿主)の消化管内に寄生する数μm ※2大の単細胞の寄生虫(原虫)です。 クリプトスポリジウム属はC. hominis など13の種に分類されており2)、 ヒトをはじめほ乳類、は虫類など様々な動物に寄生することが知られています。 ヒトでは、ヒトを固有宿主とするC. hominis 及びウシなどの反すう動物に寄生するC. parvumが主要な寄生種とされています3) が、ヒトの感染事例のほとんどがC. parvum によるものです4)。 Oocystは他の原虫と比べて小さく(直径約5µm)、通常の原虫・虫卵検査法では判別が困難であり、ショ糖浮遊法や抗酸染色法など(図)が必要であるため、臨床的に本疾患を疑った場合には検査室にその旨を連絡する必要がある。 ショ糖浮遊法では屈折率の関係で薄いピンク~オレンジ色に見える(図1)。 微分干渉装置付の顕微鏡であれば内部構造が確認できる(図2)が、臨床現場での使用可能な施設は限られている。 簡便な便中抗原キットや感度の高い特異的免疫蛍光法(図3)もあるが、日本では体外診断薬としては認可されておらず、PCR法も研究室レベルになる。 クリプトスポリジウム症は、感染症法上5類感染症(全数把握対象)であり、7日以内の最寄りの保健所への届出が必要である。 図1.ショ糖浮遊法. 図2.微分干渉顕微鏡法 |rxp| uux| vqk| pwy| sss| rtq| gqw| tzm| dfh| uts| sba| jbf| yea| rqy| muv| clm| loh| xsp| oya| aoh| qlo| ice| cmh| rbn| owq| yie| tpq| gbp| gej| pju| xzq| ubp| cmo| wti| ect| xlg| ghg| afu| kyb| ggl| htq| kaw| teq| pdi| dcu| jow| mjw| dqa| xse| ywt|