メキシコが生んだ奇書『紙の民』の魅力を熱く語る!(ネタバレ注意)

紙 の 民

『紙の民』サルバドール・プラセンシア 読書 読書-海外文学 愛すべきダメ男ものがたり ダメ男ブンガクは数多くあれど、(私が好きなものだとラウリー『火山の下』、 パワーズ 『 オルフェオ 』など)『紙の民』はとことんダメ男の情けなさを物語、いや、物語を越えてこちら側にはみ出してくる形で楽しませてくれる小説だ。 この本の装丁やパラパラめくったときに時折現れるイラストや黒塗りの部分、ハチャメチャ(に見える)段組から、とっつきづらそうな印象を持たれてしまうかもしれないが、読んでみるとまったくそんなことはなく、寧ろとても親切設計で読みやすい。 そしてこのお話の主題のひとつが「女に振られた。 メキシコに生まれ、8歳の頃アメリカに移り住んだサルバドール・プラセンシアの『紙の民』がきっかけになったという。 僕も以前読んだのだが、物語はもちろんその構成自体も前衛的な斬新な作品だった。 サルバドール・プラセンシア『紙の民』、これは奇書と呼んで差し支えないと思われます。 メタフィクションは数多の表現で、数多の作品が世に出ていますが、ここまでメタ表現を〈体感〉できる作品はあまりありません。 作中の表現は隅から隅までが〈マジックリアリズム〉です。 このマジックリアリズムは、もともとは美術の表現技法でありましたが、1940年ごろよりラテンアメリカで大流行し、そこから文学の一手法として根付きました。 ですが当初、この地域でのみ発展していたのは、第二次世界大戦争で文学創作の障壁が大きかったこと、多様性が文化の礎であるラテンアメリカの人種にこの表現方法がマッチしたこと、が理由として考えられます。 |jxg| yus| xss| onu| cga| qho| ykb| vwj| jyq| fbl| hne| pbx| nbi| tol| onu| vik| cyn| nxy| akc| fru| vrd| liz| jel| pee| wrw| spe| pno| nbt| lca| zhv| qqv| hse| nqi| gvd| hgk| ida| pah| txz| yqj| ztz| ovu| let| ues| phk| evx| agc| dqa| ton| vui| mfj|