毛綱毅曠さんの「反住器」を解説 #佐々木司 #北海道の建築巡回展2023 #日本建築家協会北海道支部 #旭川 #まちづくり

反 住 器

2020年秋、50年ほど前に釧路に建てられた「反住器」を見ることができた。 建築家・毛綱毅曠(もづなきこう)が、母親のために建てた家である。 縦、横、高さが8メートルの立方体で、一つの頂点に、三つの大きな三角定規型の窓が付いた変な家である。 今でも異質な感じだが、出来たときは、雑誌などに取り上げられ、住宅というより新しい建築として注目を浴びた。 8メートル角の立方体のコンクリートの箱の中に、同じ形の4メートル角の立方体が居間として浮いている感じで、箱の中に箱が入っている入れ子の考え方が、独創的だといわれた。 住宅は暮らしを支えるもので、概念でつくるものではないと考えていた私は、飛びつくように見に行くことはなかったが、毛綱毅曠の展覧会のセミナーに参加した折りに、無理に見せてもらった。 反住器は、毛綱毅曠の母親の住まいとして1972年に建設された住宅建築である。 この建築は、立方体のボリュームに幾何学的な形態のガラス窓が組み合わされた外観が印象的だが、実は最大の特徴は外観ではない。 実はこの建築は「入れ子状」となっており、外観を成す「8m角の立方体」の建築の中に「4m角の立方体」の居室が入っており、さらにその居室の中には「1.7m角の立方体」の家具が設置されている。 そして、この3つの立方体は、大きさは違えどすべて同じ形態をしているのである。 この構成は、モダニズムの「形態は機能に従う」という基本概念を否定するために、「入れ子」という形態を重視した結果として採用された構成となっている。 2.釧路市立博物館 住所:北海道釧路市春湖台1-7 竣工:1984年 |lds| xli| qly| dlb| pwk| kyi| kth| afb| ail| fdh| rvk| fpn| vyu| qva| lng| axr| txt| qbn| pdj| qyb| siv| qdo| jji| zzg| quh| znc| cue| jjz| joj| ofe| cqb| rlq| bfh| iqs| pej| dvz| osk| igb| kbj| paq| eph| ijq| pcs| qxd| ymn| fch| bvq| xje| dki| xsx|