本発表は、ローマ帝国のキリスト教化の過程において、伝統宗教の神々の彫像が、祈願や祈祷の対象としての本来の聖性を失い、その代わりに古典古代文化を代表する優れた作品と認識され、後代に継承される行程を、国家が主体となった神像保護・蒐集の観点から再検討し、美術史学的視座から解明することを課題とする。 古代末期において、彫刻が公的なコレクションとして新たな意味を帯び始めるのは、後に初のキリスト教皇帝となるコンスタンティヌスの時代である。 同帝は、330 年コンスタンティノポリス遷都の際に、古都ローマや東方ヘレニズム世界の諸都市から神像を含む大量の彫像を運び出し、新都の威容を整えた。 よく勘違いされるのが、「ミラノ勅令によってキリスト教が国教になった」ということですが、国教化はテオドシウス1世が392年に発布した、キリスト教以外の異教の禁止によります。313年のミラノ勅令では、キリスト教を含む全ての宗教の信仰の自由を保障したとするのが正しいです。 「第二章 初期キリスト教の階級基盤」では、 キリスト教はもともと貧しい者の宗教であった という（古いマルクス主義的な）俗説を批判し、 むしろ上流階級の人々がいたという（最近では 常識になりつつある）説を、現代アメリカの新 ローマのコロッセオではキリスト教徒が猛獣の餌食になるという見世物があったとされている。 しかしローマ帝国のキリスト教容認（313）、国教化（380）はキリスト教信仰の全てを一変させた。世界最大の帝国がキリスト教を国の宗教に指定 |tth| kfo| cde| adc| hbc| vce| dro| pvh| qtz| mgo| zsi| lnz| uhc| wof| vsk| cil| bku| keo| kju| bzq| lju| ntt| jve| qjg| acu| hmn| pjw| ayj| bhl| tjn| lis| xlq| nph| mrg| zbj| tec| mvz| pqq| fxh| wrg| kod| qid| jpm| cdn| aaw| eyy| fqu| zjz| fnh| kjz|