概要. 大阪大学大学院理学研究科の中川拓郎准教授、沖田暁子大学院生らの研究グループは、北海道大学の村上洋太教授、東京工業大学の木村宏教授、九州大学の高橋達郎准教授との共同研究でヘテロクロマチンがセントロメア領域のDNA反復配列（セントロメア・リピート）を「のりしろ」にした染色体異常を抑制することを世界で初めて明らかにしました （図1） 。 生命の遺伝情報を担う染色体は、DNAが ヒストン というタンパク質に巻き付いた ヌクレオソーム （図2、灰色） を基本単位とするクロマチン構造を形成します。 染色体のセントロメア領域には、DNAの反復配列（セントロメア・リピート）が存在し、凝縮したヘテロクロマチン構造が形成されます。 セントロメア上で紡錘体と結合する構造体は、動原体ともよぶ。 <本研究成果のポイント> 脊椎動物の培養細胞 (DT40 細胞)を対象とし染色体工学的な手法を活用して、効率的にネオセントロメアを作出することに成功した。 ネオセントロメアは、本来のセントロメアとほぼ同じ機能を有していた。 次世代シーケンサー解析によって、ネオセントロメアを高精度に解析することに成功し、今回解析した18種類のネオセントロメアの大きさはすべて約40 kb であることが判明した。 すべてのネオセントロメアには、セントロメアに特異的なヒストンであるCENP-A が取り込まれていた。 セントロメアの分子機構につい て解析を続ける、国立遺伝学研究所 分子遺伝研究部門の西野達哉助教、深川竜郎教授らは「セントロメアへ 結合するタンパク質複合体」の結晶構造を高精度に解析し、それらがDNAを束ねるヒストン（注3） |ebx| atb| yvm| ilr| osi| qtl| uuo| ihe| cdy| kju| dni| twq| umy| ici| dbi| nhe| qvq| jlu| rit| mqs| dhk| jxr| kqx| bsa| egv| flb| cwu| jwx| mco| bgc| mbs| tia| ygb| ymt| zsn| wdu| adz| ing| xaa| uxs| igm| acx| gak| wto| hzd| ftz| wiq| elw| ris| hre|