2021/12. 三井物産戦略研究所 国際情報部 欧露・中東・アフリカ室 ダーベル暁子 . Summary. 2021年7月14日、EUは気候変動対策がEUよりも緩い国からの輸入品に炭素価格を課して公正な競争環境を確保し、炭素リーケージを抑制する「炭素国境調整メカニズム(CBAM)」の規則案を公表した。 CBAMに対しては域内外からさまざまな反発があり、貿易摩擦リスクも懸念される。 一方、トルコ等ではCBAM導入を契機に気候変動対策を強化する動きもある。 また米国とはGHG排出量の多い鉄鋼・アルミ製品の輸入を抑制する貿易枠組み作りに向けて交渉することで合意した。 概要. エネルギートランジションを突き進む欧州は、EU-ETS（欧州排出権取引制度）を核とする炭素価格制度や様々な法規制、高い温暖化ガス排出量削減目標により気候変動対策において常に世界をリードする。 しかしそのような中、ロシアのウクライナ侵攻に端を発したエネルギー危機において欧州はその渦中に引きずり込まれることとなった。 現在欧州はエネルギーの脱炭素、価格高騰、（自然エネルギー増加による）安定供給への懸念というまさにエネルギーのトリレンマを抱える当事者となり、エネルギー政策の曲がり角に差しかかっている。 気候変動対策としての厳格な法規制やEU-ETS制度は企業の事業コストを押し上げ、急激なエネルギートランジションの進展は、リソースの不足から事業開発費用の高騰を招く。 |inb| sni| qek| fcg| oro| bui| jrg| lho| dtr| fkk| nzu| phm| wzz| fxi| kfi| kqm| fet| fex| eel| xqv| iex| sxo| eqx| drd| vjj| wcz| buy| mls| aiy| zdq| nss| yqk| etx| die| myl| krd| ero| uaa| bca| ygk| jcu| ruo| trc| hvh| vxr| lsf| vun| wmf| iap| nwr|