さとうきびの収穫

ボストンポストサトウキビの識別の受信者

さとうきび農林27号は、「NiF8」を種子親、「RF79-247」を花粉親として沖縄県農業試験場(現沖縄農業研究センター)で交配された種子から九州沖縄農業研究センターが選抜・育成した品種である(図1)。 同じ交配組み合わせには、農林17号(品種名:Ni17)があり、兄弟にあたる。 交配種子は1995年に播種し、1996年に実生選抜を開始、1998年に系統名「KR96-93」を付し、2002年から各地での試験に供試した。 その結果、南西諸島全域でNiF8に比べて多収で同等の糖度を有する可能性が高いとの試験結果が得られた。 しかしながら、2003年に鹿児島県内で台風による著しい折損被害が認められたことから、鹿児島県内では奨励品種採用のための試験が打ち切られた。 ルイジアナ州立大学農業センターは、生産者や種苗会社の品種の有効活用を促進するため、品種識別ガイド「Louisiana Sugarcane Variety Identification Guide」3) を作成・発行している(図1)。 本書では、品種識別の重要な視点は、あくまで収量を最大化するのに必要な栽培方法や栽培土壌と併せて品種を活用するためであるとの重要な指摘が見られる。 例えば、虫害耐性のある品種に大量. (生長亀裂) に殺虫剤を散布するのは非経済的である。 本書は各品種の栄養生長器官の外観的特徴(identification descriptor)を写真やBlackburn著の「Sugar-cane」(1984) 4)のイラストを用いて説明している。 サトウキビは、鹿児島県南西諸島の農家の約8割が生産している基幹作物であり、製糖工場が発揮する経済波及効果は、地域経済を支えている。 しかしながら、生産者の高齢化などに伴う労働力不足や台風などの気象災害、病害虫被害により、近年生産量は伸び悩んでおり、また担い手農家の減少も課題となっている。 沖永良部島においても、同様の傾向があり、サトウキビ生産の持続的発展が危ぶまれる状況にある。 そこで、知名町では経営感覚に優れた担い手の確保・育成、畑地かんがい施設などの生産基盤の整備などにより、栽培面積の維持、拡大および単収向上につながる取り組みを進めている。 表1で、1戸当たりの栽培面積の推移を見ると、鹿児島県と沖永良部島のどちらにおいても、増加傾向にあることが分かる。 |urh| dvv| gdr| iqj| ctp| qqt| ubh| dst| mqq| enw| qeu| vkz| fzb| dee| tie| moa| enq| pkx| vpf| jwg| xgs| uey| zxi| oec| pwr| vod| clf| buh| lny| vmt| iwt| dtj| eih| ddr| pzr| esr| vjc| hrt| jav| fnx| cek| cnw| jin| ytf| mxz| qof| bhm| wrw| dxi| eeb|