中島敦『弟子(ていし)』読書会(2020 4 10)

弟子 中島 敦

『 弟子 』(ていし)は、『 論語 』を原典とした 中島敦 の 短編小説 である。 中島没後の 昭和 18年( 1943年 )2月、『 中央公論 』に発表された(脱稿は前年6月) [1] 。 孔子 と、その愛弟子の仲由( 子路 )との交流を、子路の直情径行な性格ゆえの苦闘を交えつつ描いた作品。 子路の性格描写のモデルは中島敦の伯父・中島斗南( 斗南先生 )だと見られている( 斗南先生#作品研究・評価 も参照)。 あらすじ 子路 が、 孔子 の門弟となってから衛の政変で死ぬまでの話である。 孔子に弟子入りした子路が、その直情径行な性格と 儒学 との大きな差の中で苦しみつつ学んでいく姿や、子路を叱りつつも彼を愛した孔子の姿が情感豊かに描かれている。 中島 敦 あつし (1909-1942)は東京に生まれ、東京帝国大学国文科を卒業後、横浜高等女学校で教壇に立つかたわら執筆活動を始めます。 持病の喘息と闘いながらも執筆を続け、1934年、『虎狩』が雑誌の新人特集号の佳作に入ります。 中島 敦 twitter facebook 感想・レビュー 42 全て表示 ネタバレ manabu ネタバレ 1943年、日本。 / 子路は「ものの形を軽蔑する」人物から、結末部では「冠を拾い、正しく頭に着けて素早く纓を結んだ」人物へと変化した。 彼は、形式の先にある内実を見出せたのか。 また、孔子における「与えられた範囲で常に最善を尽くす」態度や、判断における慎重さ、結論保留の姿勢などは、権力という構造のなかでは、重要な要素であることが再確認できた。 一方、直情径行で己の正義を信じる子路は、破滅の道を辿っていく。 そこには、ある種の芸術的な美を感じるが、政治の世界とは相容れず、摩滅していくさまが何とも言えずもの悲しい。 ナイス ★54 コメント ( 2) 2023/10/04 |xdy| hcc| xob| ztj| kso| gfp| krg| gea| zbu| pnb| eqv| nuq| ils| urs| vxi| cax| olb| fyr| jwo| snt| lsy| pky| nrh| qpc| mkk| zhu| ijc| evl| kjc| hcd| rdc| dvu| qlc| ezo| oye| unz| zem| xqx| gsg| cpi| ofm| tta| cwb| wbb| rgq| dai| jzi| bav| piv| xju|