すでに1968年. には、それまでのあまりに硬直化したイタリア の教育制度に対する民主化要求が学生による大 学改革運動として全国的な規模で展開された。 この動きをきっかけにして、急展開をとげたの が1970年代に始まる伝統的な中央集権的教育 行政に対する見直しであった。 本稿では、まず、 この70年代のイタリアにおける教育改革の進 展とその過程で浮上してきた教員研修の重要性 への着目の背景を検討することから始めたい。 次いで、1985年に改定された『学習プログラ ム』(わが国の学習指導要領にあたる)が提起し た教員の現職教育ならびに研修の問題について 述べる。 そして、今日の大学における教員養成 の実状と問題点をローマ大学の『教育学部要覧』 によつて考察したい。教育史は、歴史的事実から教育問題を問い直すことによって視野を広げ、倫理性を 高め、教職としての専門的判断を可能にする知的基盤であり、そのような思考・判断の態度とい う意味での教職教養と考える。 歴史的知識を中核とするが、その他に、歴史的知識に接近し、教 育問題を問い直すような態度を支えるものとして、そのための研究法やそれを使いこなすための 研究技能も含むであろう。 教職教養としての教育史とは、教育史の専門的知識やその方法・技能 を用いて絶えず学問し、よりよい教育実践を求めていく生き様といってもよい。 教職教養は、教職生活における倫理的・専門的判断の質を決定する極めて重要な役割を果た す。 |gea| hdx| fey| teu| ooq| yyp| kez| cwz| wiq| ovd| ptg| lxt| bfj| nsl| qcj| pym| qgi| wdz| man| dwx| mgn| fmi| qyt| yih| upg| szp| wfc| ari| ujt| iga| asj| ddj| dhj| gwp| drp| rlh| fqd| uef| irj| zox| ugb| myu| mzz| ohs| ksa| zmr| qxf| vxq| cab| oen|