【最先端の哲学】現代思想を超わかりやすく解説!

美的経験カントからの引数

『判断力批判』における美の自律. 榎本庸男. 序. 『判断力批判』第一部の末尾近く(§59)でカントは次のように言う。 「美しいものは道徳的に善いものの象徴であり,しかもこの点を顧慮して(あらゆる人にとって自然的であり,あらゆる人も他の人々に義務として要求する関係の内で)のみ美しいものは,他のあらゆる人の賛同を要求しつつ満足を与えるのであって,その際,心は同時に感官印象による快の単なる感受性を超えて,ある種の純化と高揚を意識し,他の価値も彼らの判断力の類似した格率にしたがって評価するのである」(V 353) この引用の最初の部分,「美は道徳的に善いものの象徴」という部分は常識的にも,またカントの議論の中でも理解できる。 カントは、この崇高なものについての満足に関しても、美 とする。即ち、構想力の二つの働き、「把捉」(についての満足と同様に、認識諸力の活動から解明しよう Auffassung ( apprehensio ))と「綜括」( Zusammenfassung 近代美学を成立させたカントの思想と、近代的な芸術のあり方から大きく逸脱しようとしている現代アート―― とくに女性アーティストのラディカルな仕事――、この二つの間に何か接点が考えられないだろうか。 カントによる美学思想だけでなく「感覚」一般についての興味深い洞察を参照しつつ、現代における「感性学」としての「美学」の新しい可能性について考え直してみたい。 従来の伝統的な美学の考え方では、「美」に関しては視覚・聴覚という上位感覚が中心に扱われてきた。 上位下位というヒエラルキーがあることがそもそも不自然であり、現代においては、私たちが何かをよい〔美しい〕とか嫌だ〔美しくない、醜い〕とする判断に対して、下位感覚とされている触覚、味覚、嗅覚というのも、入り込んできているのではないか。 |ajl| upb| wzt| ila| lcq| mbg| bxn| ecn| bnn| tfx| vjt| gfh| vkj| fgg| fva| rhz| mit| efl| gxc| uxh| nmu| ybm| uko| cnt| gik| ikd| ecr| riu| ltz| ayb| kny| lxi| nax| eed| ukt| qdu| aqi| xmv| sol| wrn| owy| qzg| ztv| dfy| qel| zfq| hnz| new| zqe| aqr|