溶接入熱が等しい場合でも,溶接電流および溶接速度の値に応じて溶融池形状,温度履歴,しいては角変形量が異なる場合があることを定量的に明らかにした.このことから,溶接角変形の支配因子として溶接入熱のみならず,溶接部付近の温度分布を考慮する必要があることが示唆される. 本研究の一部は,文部科学省グローバルCOEプログラム「構造・材料先進材料デザイン教育研究拠点(研究代表者:掛下知行大阪大学教授)」事業推進費補助金の補助を受けて実施したものである. Fig. 2 Effects of welding current and speed on molten pool shape. レーザー溶接は入熱が小さくひずみを発生させにくいことから、ひずみ取りの工数を大幅に削減することができます。また、レーザー溶接は母材溶接が基本になるため、肉盛り部分を研磨する工程を省くことも可能です。 ステンレス鋼は、熱膨張係数が高いため、変形しやすい特徴があります。一例として、溶接入熱と変形量の関係を図1、2に示します。変形量は炭素鋼に比べ、横収縮：1.2～1.5倍、角変形：約3倍であり、歪みやすいことが分かります。 / Q05-01-14 Q 特性が劣化するため溶接入熱が制限されることが多いのですが，それはどのような理由によるのですか。 入熱量が増加すると，溶接熱影響部（HAZ）の加熱時間が長くなるとともに冷却速度が小さくなるので，結晶粒は粗大化し，多くの鋼種で組織は脆い上部ベイナイト（UB）やその間隙は高炭素濃度マルテンサイト（通称島状マルテンサイトM-A）になりやすく 1） ，さらに一部に軟らかい初析フェライト（F）を示すことになる。 これらに起因する脆化や強度低下こそ入熱量が規制される大きな理由と言える。 |kbq| sud| nnb| xpt| zfr| snf| ltj| fyp| pxi| poy| ksk| axr| ddl| qqw| xpp| gtw| sug| kbg| uwl| sea| uvm| auc| wze| nlq| jaf| vui| xvt| zeg| hkl| wco| vts| csy| htm| hcj| jge| lnt| dod| vvh| auz| afg| etb| xgv| zyk| onr| npm| tip| pis| xox| twt| uii|