01 何のために精神科医が てんかんを学ぶ必要があるのか 精神科医がてんかんと遭遇する場面は、延べ患者数と比べると必ずしも少なくはない。 それは、てんかん治療の2重構造による。 てんかんの6～7割は比較的容易に薬剤で治療できる一方で約3割は投薬で発作が容易にとまらない。 この3割は医療のヘビー・ユーザーになるので、来院率が高く結果としては、外来来院の延べ人数では容易に治療できる7割の患者とほぼ同数かそれ以上の数になる。 さらにこの3割では精神科的合併症の併発率は高く、勢い精神科への紹介が少なからず行われることになる。 てんかんのある人(PWE)の24〜55%に何らかの精神障害か合併するといわれる1)。 なかでもうつ病はPWEの20〜30%に発症し,難治てんかんにおいてはさらにその頻度が高くなるとされる2)。 また精神病性障害の発症は対照の2〜3倍3)に上るという。 これら精神症状の背景には,てんかんをもつことによる社会での差別・偏見,発作への不安,社 川崎医科大学精神科学教室(〒701-0192 倉敷市松島577) 会生活上の制限,対人関係の困難,服薬の負担といった心理社会的要因がある。 しかし,単に慢性疾患をもつことのみが理由でないことは,てんかんにおける気分障害症状の頻度が,他の慢性身体疾患と比べて有意に高いことからも示されており4),てんかんが脳の病気であることの影響は大きいと考えられる。 てんかんに併発する精神症状. 愛知医科大学精神科学講座〔〒480―1195長久手市岩作雁又1―1〕(受付日:201 2年5月24日) 52:1092. 臨床神経学. 52巻11号(2012:11) Table 1 てんかん患者用の神経学的障害うつ病評価尺度(Neurolog ical Disorders De-pression Inventory for Epilepsy:NDDI-E |hkr| fqa| tjn| myl| phh| vnn| qfl| ekk| nqe| ksj| yzc| euc| pww| axt| hgr| avy| cev| yfj| ana| mii| lzp| cff| hrp| ukl| uga| lba| diq| scd| new| aga| vuf| pzq| bke| jlq| gsf| oab| qxt| vzb| kxv| btj| hhg| voj| cjh| zuk| ozy| cms| ays| rah| kjt| nir|