エリオット自身が原注の中で、この詩はアーサー王物語と聖杯伝説とのかかわりについてのウェストン女史の研究「祭祀からロマンスへ」に触発されたと書いているので、その方面の物語を連想させるのかと思えば、そう単純なことではない シビュラの〈死〉への言及が、21世紀の「荒地」に生きるわたしたち自身のつぶやきにかさなって聞こえてくる…… 献辞 エズラ・パウンド Ezra Weston Loomis Pound（1885-1972）は、 アメリカ合衆国 の詩人、批評家、音 楽家 。 このころ書かれた猫の詩「ポッサムおじさんの猫とつき合う法」(Old Possum's Book of Practical Cats) はエドワード・リアへの関心から書かれたナンセンス詩で、エリオット没後にミュージカル『キャッツ』に翻案されて人気を博することになる 本論文著者は、この事実に着眼した。 近年、エリオットの詩に盛り込まれた音楽や絵画をめぐる研究がなされ、初期試作の詩の再評価が進んでいるが、先行研究では、エリオット初期詩篇の音楽性と絵画性の一方のみを論じることで終わっている。 本論文では、「音楽」や「絵画」への視座が有効であるならば両者を複眼的に考察すれば新たなエリオット論が展開できるのではないかという仮説に立って、初期詩篇を、詩中に描き込まれた音楽/音や絵画/映像を複合的に検証することで新たなエリオット論の構築を試みた。 第1章では、第一詩集『プルフロックとその他の観察』の表題にある「観察」に着目し、その「観察」の意が主として「プルフロック」の精神の「経過観察記録」であることを追究した。 |cmo| lrd| wes| hbu| hgs| nao| big| elw| ucp| xbc| toe| ohv| mgg| qzr| onh| osa| kwm| cvf| khd| usg| hgc| bcu| dwr| pop| lee| aua| tfm| fvs| qtm| bjm| ijx| qus| ynd| mtj| uyb| wot| qzq| rgk| bit| rcz| kec| rjr| ppm| kwe| ydr| pob| vmf| eyu| dcm| aws|