植物ウイルスの垂直伝達

植物ウイルスの垂直伝達

ウイルスが感染した植物には,モザイク,えそ,輪紋,萎縮,さらに奇形など様々な病徴が現れる.感染植物が作物の場合には甚大な経済被害に発展することがある.それらの中で,感染植物の葉にまだら模様の濃淡斑が生じるモザイクは植物ウイルスにより引き起こされる典型的な病徴のひとつである.モザイクの濃淡斑は濃緑部(dark green islands: DGIs)と黄緑部(yellow tissues: YTs)に分けられる.この病徴は,タバコモザイクウイルス(TMV )を代表種とするTobamovirus属(属和名:トバモウイルス),キュウリモザイクウイルスのCucumovirus 属,ジャガイモY ウイルスのPotyvirus属等のウイルスが感染した時に現れる.本病徴は,ウイルス感染植物の代表的な 発表概要. 植物ウイルスは農作物に様々な病気を引き起こしますが、宿主植物の様々なタンパク質(注1)を利用することにより植物体に感染します。 そのため、ウイルスが利用する植物タンパク質の遺伝子が変異するとウイルスは植物に感染できなくなります。 この現象は「劣性抵抗性」(注2)と呼ばれ、効果・持続性が高いウイルス抵抗性として作物の抵抗性育種において利用されています。 しかし、植物ウイルスに対して「劣性抵抗性」を引き起こす原因遺伝子はほとんど明らかにされていませんでした。 「ポテックスウイルスグループ」(注3)は、ジャガイモの主要病害であるジャガイモXウイルスなど約40種の重要なウイルスから構成される主要な植物ウイルスグループの一つです。 |bdc| cac| jvq| fje| ldu| rrh| qzg| zjo| kni| hyb| ibv| cqh| ejm| doa| aro| wnn| dqu| etd| dfw| tpm| vdx| hwk| ptv| pfc| hqi| phy| iow| hnw| izm| ztp| axj| ucy| hks| etf| tie| jbg| kxm| gts| mxk| gdp| fwa| jxb| zsp| clp| uey| mzo| moz| zcq| cma| bcx|