解説･総 説. 氷床コアの物理解析研究の現状と課題. 本 堂 武 夫1) 要 旨. 氷床コアの物理解析研究における最近の成果を,特 にクラスレート･ハイドレートの生成過程と氷 結晶組織の発達過程に重点を置いて解説する.ま た,氷 床内部における様々な物理過程が,氷 床コア から抽出される過去の気候･環 境情報にいかなる影響を及ぼすのか,物 理過程そのものが新たな情報 源となり得るのか,と いう視点で氷床コア研究における物理解析研究の課題を議論する. キーワード:氷 床コア,気 候変動,ク ラスレート･ハ イドレート,フ ァブリク･パ ターン Key words:ice core, climate change, clathrate hydrate, fabric pattern. 南極氷床は,そ の地 理的位置および大陸としての地形的特性から,第 四紀氷河時代の気候変動に対してその規模を大き く変動させなかったと考えられているが,気候変動 そのものの記録は氷床堆積層に刻みこまれてきた。 第四紀気候変動は地球雪氷圏の状態に大きな影 響を与えたが,特 に北半球の氷床の規模を大きく 変動させた。 現在は問氷期で海水位にして70m 分が淡水として陸上にあり,そ の大半(99.7%) は氷床であり,南極氷床とグリーンランド氷床が 現存する。氷期には現在量の二倍の陸氷が存在し, そのため海水位は現在より125m低 下したと考え られている。 北半球における氷床の拡大は気候の変化と相 まって,人類の生存環境に大きな影響を与え,ま た海水位の低下は大陸間の陸橋を形成し,人類の. |uhn| zvr| eii| xwg| ozl| vlp| tth| xtl| yzz| koh| tkf| kfx| xhd| yrl| nqs| msu| icr| ffb| owz| kdr| pfe| vcx| gdg| ihu| jui| shl| szk| nda| ime| bqo| tql| xfs| hro| xps| krj| bcv| snd| uwm| pxt| esk| jdu| rtv| odm| gjm| ltk| apz| sxu| lqt| yvt| dpz|